好きなものは、犬、馬、熊とセリフのない感動
人間の余計なセリフ、ナレーションなど無いからこそ静かに深く感動させられたもの
一番は、字のない絵本 ガブリエル・バンサンの「アンジュール」
(原題:UNJOUR.UN CHIEN)はフランス語で、ある日の.一匹の犬(オス)だそうです。
数十ページ白黒のデッサンだけで、この感動、その絵本を見るまで想像できないと思う。
犬ばかの私には、もう一度開く勇気が湧かないくらい。表紙を見ただけで辛くなってくるから。
犬ばかだから?いえ、絶対に見ればわかるって!!
![]() | 自慢のしっぽをうなだれて 悲しげに振り向く犬が表紙になっています。 |
![]() | 捨てられ、走り去る車を必至に追う犬 |
![]() | 何日も彷徨い、独りぼっちだと悟った時 同じ匂いがする少年と出会い お互いを励ましあうように近づく |
![]() | たったこれだけの犬と背景に 何を感じますか? 夕焼けですか?雨雲ですか? それとも、夜の闇ですか? 苦しいです。 人間の身勝手さと残酷さに腹が立ちます。 |
ベルギーの絵本作家、ガブリエル・バンサンの作品は数多くありますが
アンジュールの扉裏には「UNJOUR.UN CHIEN by Monique Martin」と記されています。
画家モニック・マルタン(Monique Martin)が本名と書かれています。
何を思ってこの数十ページのデッサンをしたんでしょうね。
犬が捨てられるところを見てしまったのか、冷たく追い払われる野良犬を見てのことか、
デッサン画とはそもそもそういうものだけど、ただの殴り書きのようなデッサン画の、あまりにも生き生きとした犬や景色に吸い込まれます。
孤独な犬と少年の心が寄り添う結末が暖かい作品です。
ガブリエル・バンサンのデッサン絵本は他にも「たまご」や「ナビル」など数点あげられるけど「マリオネット」も意味深いストーリーです。
熊のアーネットおじさんとか、色も字もついた絵本もありますが「15匹の押しかけネコ」のネコがまた可愛い。
絵本だけど、子どもと一緒に大人にこそ見てほしいですね。
2番目は「小熊物語」

セリフも人間の登場場面もほとんどのない映画、ドキュメンタリーとは少し違ってストーリーはあるんです。
母を亡くした小熊と、ハンターに傷つけられたオスの熊に、父と子のような絆が芽生えていく。
ケガをして荒れるオス熊に一度は追い払われ、小熊はひとりロッキーの山中を彷徨う。
何が危険かわかっていない小熊が視界を遮るものが無い河原にいるところに、いかにも悪そうな熊登場!!
今にも襲われそうになり、二本の足で立って精一杯威嚇してみせるところがキュンです。
そのワル熊が逃げ去るシーン、ドヤ顔の小熊、
実は、あの傷ついたオス熊が小熊の後ろで仁王立ちしてたんです。クスっと笑えました。
あまりにも印象的で、あとのストーリーは覚えていません。(笑)
だいぶあとになりDVDが欲しくて「小熊物語DVD」で検索してもヒットせず、執念で調べ続け何故か「The Bear」でヒットしました。
ディズニー言語版なのでした。どうせセリフが無いんだから問題なしです。(v^ー°)
本作に登場するヒグマのバート(Bart the Bear)は『ホワイトファング』、『沈黙の要塞』、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』、『ザ・ワイルド』等、多くの映画・テレビドラマに出演した、アメリカでは有名な動物タレントであった。バートは2000年、癌で23歳で死亡した。
wikipedia
この映画のメイキング番組「大自然の中で/『子熊物語』ロケ現場から」がフランスのテレビ局によって制作され、日本ではNHKで放送された。
「三匹荒野を行く」の熊もこんな動物タレントだったんですねきっと。(ディズニーですもの)
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